親子と夜

八助(はちすけ)の過去、幼少期。父、八陽(やつひ)とのある夜の会話。

小さい頃の八助(はちすけ)は兄弟が多いため、母になかなか甘えられず、寂しく思っていました。ある日、眠れない夜、父が心配して声をかけてくれます。「一緒に眠ろう。おいで。」と。息子が寒くないようにと、やさしく抱きしめてくれる父。八助は、そんな父が大好きでした。

そこで八助は目が覚めて、昔の夢を見ていたことに気づきます。八助が隣にふと目をやると、我が子である天(てん)と空(くう)が幸せそうに眠っていました。八助はかつて自分の父がそうしてくれたのと同じように、優しくふたりを抱きしめます。「天(てん)、空(くう)、大好きだよ」と。

ギャラリー(作品一覧)へ戻る